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ぼくのお勧め本です

2007年10月26日 (金)

「さくらんぼ・母の愛」「レカドス食堂」(東京国際映画祭)

 東京国際映画祭・アジアの風で、「レガドス食堂」(フィリピン)、「さくらんぼ 母の愛」(中国・日本)などを見た。「レカドス食堂」は、スラム街で食堂を営む親子孫、3代の女たちの物語。料理を媒介にして、女たちの生き様、その歴史を語る語り口は、軽妙。アドボやカレカレなどのフィリピンの家庭料理のレシピが紹介されるのが新鮮だが、料理と女たちの描き方は雰囲気があって、見ているうちは飽きないけれど、ストーリーがやはり散漫な印象。監督のパオロ・ヘラスは26歳という若い監督だから、今後の作品が楽しみではある。
「さくらんぼ・母の愛」は、日本に留学して17年で、チューヤン主演の「歌舞伎町案内人」など、日本でも活躍中の監督。張加貝監督の友人に誘われて見に行ったのだが、堂々たる風格と味わい深い映画だった。中国の農村の風景やそこに暮らす貧しい農民たちのささやかなでつつましい生活、遠い昔の四国での少年時代を思い出さされた。なんといっても、主人公で知恵遅れの母親を演じたミャオ・プゥの演技が光る。チャン・イーモウ監督の「初恋の来た道」の脚本を書いたパオ・シーさんも来日しており、サインをしてもらった。地方を舞台にした美しい物語を書く人は、穏やかな笑顔の人だった。この作品は、張監督の代表作の一本になることだろう。ヒットを願っている。